問題
次の文章を読み、各設問文についてA・B・Cのいずれに当てはまるか答えなさい。
読書では、速く読めることが能力の高さとして評価されることがある。限られた時間で多くの文章に目を通す必要がある場面では、読む速度が役立つことも確かである。しかし、すべての文章を同じ速さで読む必要はない。ニュースの概要を確認するときと、複雑な議論を理解するときでは、求められる読み方が異なるからだ。
重要な箇所を探すために素早く読むこともあれば、一つの文に立ち止まって前後の関係を考える必要がある場合もある。また、速く読んだ直後には内容を覚えていても、後から説明できなければ十分に理解したとは言いにくい。反対に、時間をかければ必ず深く理解できるわけでもなく、目的を意識せず何度も読み返すだけでは効果が小さいこともある。
したがって、読書力を単純に一分間に何文字読めるかだけで評価するのは適切ではない。読む目的に応じて速度を変え、必要な情報を取り出したり、論理関係を確かめたりできることが重要である。速読はそのための一つの手段であり、どんな文章でも速く読むこと自体が最終的な目標なのではない。
A:筆者が一番訴えたいこと(趣旨)が述べられている。
B:本文に書かれているが、一番訴えたいことではない。
C:本文には関係ないことが書かれている。
(1) 毎日一定時間読書をする人は、読書をしない人より語彙力が高くなる。
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【解答】C
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解説
(1)
本文では、読む速度や理解の仕方について論じています。
しかし、
- 毎日の読書時間
- 語彙力
- 読書する人としない人の比較
については書かれていません。
読書という同じテーマに関係しているため一見正しそうですが、本文にはない内容です。
したがって、Cです。
(2)
本文には、
「限られた時間で多くの文章に目を通す必要がある場面では、読む速度が役立つ」
と書かれています。
したがって、本文にある内容です。
ただし、筆者は「速く読むことが最も重要」と主張しているわけではありません。
速読にも役立つ場面があることを示す補足的な内容なので、Bです。
(3)
本文全体では、
- 速く読むことが有効な場合もある
- すべての文章を同じ速さで読む必要はない
- 時間をかければ必ず理解できるわけでもない
- 読む目的によって適した読み方は変わる
と述べています。
設問(3)は、この内容をまとめた文章全体の中心的な主張です。
したがって、Aです。
【注意点】
Aは、「速く読むべき」「ゆっくり読むべき」のどちらか一方ではありません。
本文全体の対比を踏まえて、目的に応じて使い分けることが趣旨だと判断します。
(4)
本文には、
「目的を意識せず何度も読み返すだけでは効果が小さいこともある」
と明記されています。
したがって、本文にある内容です。
ただしこれは、「ゆっくり読めばよいわけでもない」ということを説明する具体例です。
文章全体の中心的な主張ではないため、Bです。
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