この記事では26卒と27卒向けにSPIテストセンターの非言語で推論ばかり多い時の理由やチェックボックス問題が出れば何割程度期待できるのかについて解説していきます。
SPIのテストセンターはWEBテストと違い、受検者によって出題される問題が違います。
テストセンターではIRT(Item Response Theory)を使用しており、受検者のレベルにあわせて問題難易度を変化させるもので、たとえば難易度5の問題に正解したらより難しい6の問題へ、5の問題を間違えたらより簡単な4の問題へ移るということを繰り返して、正解レベルが安定したところで検査を終了するというものです。
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それでは先ずはSPIテストセンターで推論ばかり出る理由から紹介していきます。
SPIテストセンターで推論ばかり出る理由
SPIテストセンターの非言語で推論ばかり出る、推論が多い理由は正答率が高いからです。
推論が多いのはキツイ?SPIの非言語「推論」とは
SPIの推論はSPIの中で最も難しいと言われている非言語問題で、推論問題が出てきたら正答率が高くなっているので、企業の高いボーダーを突破するためにも推論は必ず攻略しなくてはいけません。
種類 | ポイント |
---|---|
推理(位置) | 問題文を記号などに置き換える ①条件(隣接しているか、隣接していないか)を図式化して整理する ・X→Y (例)XはYには接しているがZとは接していない ・X/→Z ②接している区画数を確認する |
推理(順序・トーナメント) | 記号を使って順列を図形化する ・AはBより早かった A>B ・AはBより早かったが間に1人いる A>□>B ・AはBよりひとつ早かった |
推理(論理) | さまざまな言い回しに注意する 発言の正誤を導く出題パターンを覚える SPIの論理の問題において、さまざまな表現で出題される。 ・「確実にいえる」 ⇒すべてにおいて正しい ・「明らかに誤り」 ⇒すべてにおいて誤り ・「必ずしも正しくない」 ⇒すべてにおいて正しくない。どれか誤ったケースがある ・「必ずしも誤りでない」 ⇒すべてにおいて誤りでない。どれか正しいケースがある ・「どちらともいえない」 ⇒与えられた資料・数値からは判断できない |
SPIテストセンター推論の例題
SPI推論の例題①
ある商品の定価は4,500円です。A店では25%割引、B店では10%割引の後、さらに500円引きがあります。この商品の割引後の価格が最も安い店を選びなさい。
選択肢:
A) A店
B) B店
C) 同じ価格
D) 分からない
解答と解説を見る
解答:B) B店
解説:A店:4,500×0.75=3,375 円
B店:4,500×0.9−500=3,550−500=3,050 円
よって、B店が最安。
SPI推論の例題②
ある会議に20人が参加しています。この中から4人ずつのグループを作る場合、何通りのグループを作ることができますか?
選択肢:
A) 5通り
B) 10通り
C) 15通り
D) 4845通り
解答と解説を見る
解答:D) 4845通り
解説:組み合わせの公式を用います。
(20/4)=20!/4!(20−4)!=20×19×18×17/4×3×2×1=116280/24=4845
SPI推論の例題③
ある会社では、社員A、B、Cの3人が一緒にプロジェクトを進めています。Aは全体の40%、Bは35%、Cは25%を担当しています。プロジェクト全体が200時間で完了するとした場合、Cが担当する時間は何時間ですか?
選択肢:
A) 40時間
B) 45時間
C) 50時間
D) 60時間
解答と解説を見る
解答:C) 50時間
解説:全体200時間のうちCが担当する割合は25%なので、
200×0.25=50 時間
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SPIテストセンターの推論のチェックボックスとは
SPIのテストセンターの推論は一般的には1つの問題につき4つから5つ程度の選択肢が与えられ、その中から適した解答を選びます。
しかし、チェックボックス形式になると、正しいものを全て選び、全てが合っていなければ正解にならないため、推論でのチェックボックス形式は非常に難易度が高い問題だと言えます。
推論のチェックボックス形式は何故出題される?
推論でチェックボックス形式が出題される理由は、テストセンターで推論が出題されるのと同じく、正答率が高いと出題されます。
なので推論で正答率が高くなるとチェックボックス形式の推論が出題されるという流れです。
つまりチェックボックス形式の推論が出題されると、正答率が高い良い傾向だと認識する事ができます。
逆にテストセンターで推論が出ない場合は「やばい」と思ってください。
SPIテストセンターの推論でチェックボックスが出るのは何割の正答率?
SPIテストセンターの推論でチェックボックス出ると、具体的に何割くらいの正答率か、結論から言うと分かりません。
何故かというと、推論が出題され、チェックボックス形式に変わるのはあくまで非言語問題だけの話であり、企業のボーダーに関わる正答率は言語も英語も構造的把握力検査の正答率も関係してくるからです。
なので推論のチェックボックスが出てきたからと言って、何割確定という話にはなりませんが、非言語のみの正答率であればある程度予測する事ができます。
推論のチェックボックス形式が出れば7割から8割は期待できる
これはあくまで非言語問題に限った話だと理解して頂きたいですが、チェックボックス形式の推論が出れば正答率は7割から8割は最低でも出ていると思って良いでしょう。
非言語で推論のチェックボックス形式が出る、言語の長文問題でチェックボックス形式が出る・・・つまり言語と非言語でチェックボックス形式の問題が出れば、7割から8割の正答率だと思って良いかもしれません。(英語・構造的把握力検査がない場合)
SPIのテストセンターは高得点目安としてこのような傾向があるのは嬉しいですよね。
逆にWEBテスティングの場合はこういった高得点目安がないので、テストセンターの方が難易度が高いと言われていますが、自分の正答率は把握できて良いですね。
SPIテストセンター推論のチェックボックス形式の例題
それではここからはSPIテストセンター推論のチェックボックス形式の例題を紹介します。
SPIテストセンター推論のチェックボックス例題①
ある企業の営業成績に関する報告書を以下のように要約した。
- A、B、Cの3つの営業チームがある。
- Aチームの売上はBチームより高い。
- Cチームの売上はAチームより低い。
- Bチームの売上はCチームの売上より高い。
このとき、以下のうち正しいものをすべて選びなさい。
A. Aチームの売上が最も高い。
B. Cチームの売上が最も低い。
C. Bチームの売上はAチームより低い。
D. Bチームの売上はCチームより高い。
E. Cチームの売上はBチームより高い。
解答と解説を見る
解答: A, B, D
解説:
Aチーム > Bチーム > Cチームの売上の順番が成り立つので、Aは正しく、Bも正しい。Dも条件に合う。CとEは誤り。
SPIテストセンター推論のチェックボックス例題②
X、Y、Z、V、Wの5チームがサッカーのリーグ戦をおこなった。結果について以下のことがわかった。
Ⅰ XはYだけに負けた。
Ⅱ Zは3勝1敗。
Ⅲ WはYに勝った。
すべての勝敗が確定をするためには、Ⅰ〜Ⅲとは別に、次のア、イ、ウのうち最低限どれが加わればよいか。AからHで1つ選びなさい。なお、引き分けはないものとする。
ア Yは2勝2敗。
イ WはVに勝った。
ウ Vは2勝2敗。
A. アだけ
B. イだけ
C. ウだけ
D. アとイ
E. アとウ
F. イとウ
G. アとイとウ
H. 正しい推論はない
解答と解説を見る
解答: D
解説:
与えられた情報から、各チームの勝敗を整理すると、以下のようになる。
チーム | X | Y | Z | V | W |
X | – | × | ○ | ○ | ○ |
Y | ○ | – | ? | ? | × |
Z | × | ? | – | ○ | ○ |
V | × | ? | × | – | ? |
W | × | ○ | × | ? | – |
この状態では、YとVの勝敗数が不明のため、情報が不足している。
- ア (Yは2勝2敗) を追加すると、Yの勝敗が確定する。
- イ (WはVに勝った) を追加すると、WとVの勝敗関係が確定し、全体の勝敗関係が明確になる。
ウ (Vは2勝2敗) だけでは、他のチームの勝敗に影響を与えないため、不十分。
よって、最低限 アとイ (D) が追加されれば、すべての勝敗が確定する。
SPIテストセンター推論のチェックボックス例題③
ある会社では、社員の年齢層ごとの割合が以下の表のように分かれている。
年齢層 | 割合 |
20代 | 0.3 |
30代 | 0.4 |
40代 | 0.2 |
50代 | 0.1 |
この会社の社員数が500人であるとき、以下の推論のうち正しいものを選びなさい。
A. 30代の社員は200人である。
B. 20代と40代の社員を合わせると250人になる。
C. 50代の社員数は40人である。
D. 20代と30代の社員を合わせると350人になる。
解答と解説を見る
解答: A, B, D
解説:
- 30代の社員数 = 500 × 40% = 200人 → Aは正しい
- 20代の社員数 = 500 × 30% = 150人
- 40代の社員数 = 500 × 20% = 100人
- 50代の社員数 = 500 × 10% = 50人
- 20代と40代の合計 = 150 + 100 = 250人 → Bは正しい
- 50代の社員数は50人なので、Cは誤り
- 20代と30代の合計 = 150 + 200 = 350人 → Dは正しい
したがって、正解は A, B, D である。
SPIテストセンター推論のチェックボックス例題④
ある工場では、A、B、Cの3種類の商品を製造している。以下のことがわかっている。
- Aの生産数はBより20個多い。
- Cの生産数はAの生産数の2倍である。
- Bの生産数は200個である。
このとき、A、B、Cの生産数を求め、それに該当するものをすべて選びなさい。
A. Aは220個
B. Bは200個
C. Cは400個
D. Aは240個
E. Cは440個
F. Cは500個
解答と解説を見る
解答: A, B, E
解説:
B = 200、A = B + 20 = 220、C = A × 2 = 440。したがって、A = 220, B = 200, C = 440が正解。
SPIテストセンター推論のチェックボックス例題⑤
あるクラスで、5人の生徒の数学テストの点数は以下の通りであった。
80点, 85点, 90点, 95点, 100点
このとき、以下のうち正しいものをすべて選びなさい。
A. 平均点は85点である。
B. 平均点は90点である。
C. 最高点は100点である。
D. 最低点は75点である。
E. 中央値は90点である。
解答と解説を見る
解答: B, C, E
解説:
平均は (80+85+90+95+100)/5 = 90。中央値は中央の値なので90。最高点は100。したがって、正解はB, C, E。
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SPIテストセンターで推論ばかり出る理由とチェックボックスまとめ
SPIテストセンターで推論ばかりで推論が多い理由と、チェックボックスについては参考になりましたでしょうか。
テストセンターの非言語で推論が多く出題されるのは良い事ですし、そこからチェックボックス形式が出たら更に正答率が高いという事なので、高得点の目安になります。
テストセンターの推論、特にチェックボックス形式の問題は難しいですが、ここをクリアしていけばかなりの高得点が狙えるので、推論を落とさずにしっかりと解答していきましょう。
そのためにも下記でテストセンターに備えた模擬試験の練習をしっかりと行っておいてくださいね。
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